円高メリット株・円安メリット株とは?為替差益を利用して儲けよう!

円高メリット株・円安メリット株とは?為替差益を利用して儲けよう!
目次
円高と円安、為替の動きを利用しよう
株式投資をしていると「円高メリット株」「円安メリット株」とう言葉をよく耳にします。
「いったいなんの話?」「株式と為替って関係あるの?」と思うかもしれませんが、会社の利益を為替は切っても切れないもので、例えばトヨタの場合1円為替が円安、円高に振れるだけで数百億円の利益が出たり、反対に数百億円の利益が飛んだりします。

大企業ほどその効果は絶大で、そういう私も2022年3月現在は円安メリット株に集中投資をしております。
現在の為替は円安で1ドル125円を上回る程急激な円安が進んでおり、円安メリット株の場合この状況は追い風となり会社の業績が横ばいや下降線だとしても円安というだけで莫大な利益が出ることがあるのです。
この事実を知っているのと知らないのでは投資の難易度とリスクが全く変わってきます。
知らないと損する円高メリット株と円安メリット株について今回はまとめていこうと思います。

トヨタは日本が誇る輸出関連企業です!

ということはトヨタは円安メリット株ですね!
5万米ドルの車を海外に売りたい場合
例として、1ドル100円を基準にして5万ドルの車をアメリカで販売した場合の利益の違いを比較検討していきましょう。
トヨタなど自動車関連の会社は輸出関連銘柄であり、円安メリット株に分類されます。

この記事を書いている2022年3月末の為替の状況は1ドル125円越えという極端な円安に傾いていますので、今回は円安メリット株を例に挙げてご説明するのです。
為替が大きく動くときはこうように一気に一方向に動きます。
その動きをキャッチして早めに円安メリット株に投資できるようになれば、株式投資でも今後の株価の動きが予想でき楽に儲けることができるようになるでしょう。

急激に円安に動いたの~

ロシアのウクライナ侵攻が大きく影響しています!
1ドル100円を基準とします
分かりやすいように、今回は1ドル100円を基準とします。
1ドル100円の時に5万米ドルで車が1台売れた場合、100円×5万米ドル=500万円の売り上げとなります。
これより円安になるか円高になるかで利益が大きく変わってきますので、どれ程違うのかを理解しておきましょう。

1ドル100円を基準とします!

1ドル100円以下なら円高、100円以上なら円安ということになります!
円高では損をする
1ドル80円と大きく円高になった場合には同じ車を海外で売っても日本企業は損をします。
1ドル80円の時に5万米ドルで車が1台売れた場合、80円×5万米ドル=400万円の売り上げとなります。
こうやって金額を計算してみるとその差がよく分かりますよね。
20円程度「円高」になった場合は売上が100万円も低くなるのです。

輸出関連企業は円高では損をするニャ!
円安では得をする
1ドル120円と大きく円安になった場合には同じ車を海外で売っても日本企業は得をします。
1ドル120円の時に5万米ドルで車が1台売れた場合、120円×5万米ドル=600万円の売り上げとなります。
20円程度「円安」になった場合は売上が100万円も高くなるのです。
車1台だけでもこれだけの差が出るので驚きですよね。
ちなみに、トヨタ自動車の2021年の海外での年間販売台数は813万9021台ですので、円高なのか円安なのかで天国と地獄くらい利益に差が出てくるのです。

輸出関連企業は円安では得をします!
円安メリット株とはどんな会社?
円安メリット株とは、輸出関連銘柄のことを指します。
輸出関連株とは、「外需関連株」とも呼ばれ、輸出や海外現法の売上など、海外事業が収益の大きな柱となっている業種の株式をいいます。
具体的な例を出すと、トヨタ自動車、マツダ、SUBARU、日産などの自動車関連銘柄、任天堂はゲーム関連ですが世界中で人気のソフトやハードが品切れ状態で入手困難です。
また、日本郵船、商船三井、川崎汽船など海運関連銘柄、ブリジストン、日本特殊陶業、コマツ、日立建機、クボタ、ダイキン工業etc.

海外で活躍するグローバル企業のことね!

「グローバル企業」とは、拠点となっている国以外の様々な国においてビジネス展開し発展している企業のことだニャ!
円高メリット株とはどんな会社?
円高メリット株とは、輸入関連銘柄のことを指します。
輸入関連株とは、内需関連株の中でも輸入による収益が大きい業種の株式をいいます。

どのような企業が対象かというと、輸入した原料や商品などの価格が収益に大きな影響を及ぼす業種の銘柄を指します。
為替面では、円高の時に利益が増え、円安の時に利益が減るという傾向があり、国内の景気動向や為替相場に業績が左右されやすいです。
具体的な例を出すと、中部電力、関西電力、中国電力、、東京ガス、大阪ガス、ニトリHD、日清製粉グループ本社、キリンHD、サッポロHD etc.

輸入した原料や商品などの価格が収益に大きな影響を及ぼす企業のことね!

日本は多くの物を輸入に頼っているから困るの~
FXより株式取引を勧める理由
為替との関連の深い投資法にFX取引きがあります。
FXは為替レートの動きを利用して利益を得る取引きのことですが、FXは投資初心者向きではなく、投資に馴れてきてからもできることなら手を出さない方がよい投資手段です。
その理由はFXは半丁博打の要素が強く、これといった投資手法と投資のルールを決めていない素人が適当にやって勝てるほど甘くないからです。

FXはどこで利益を出すのか、どこで損切りをするかのラインをしっかり決めておかいと、1つの判断ミスから大損する結果になります。
株も似たような性質を持っていますが、事前に情報が出ていることも多く、それを判断材料にして投資をすれば素人でも勝てることはありますし、FXよりかは動きの予想が立てやすいです。
そうは言っても株式投資もリスクは付き物なので大損する危険性は十分にあります。
しかし、投資時期と投資する手がかりさえ間違わなければ損をするリスクは最小限に抑えることができます。
円安の時に円安メリット株を買う、円高の時に円高メリット株を買うといったようにその銘柄を買う手がかりがあり、損するリスクを減らす投資手法を確立しやすいです。

FXは損するリスクが高いのでやめておいた方が無難です!

ハイリスク・ハイリターンなのね!
トヨタを例に買いのポイントを探る
2022年3月はロシアのウクライナ侵攻があり、それ以降、日本株式の株式にはリスクオフムードのムードが漂いほぼ全面安の展開で、まさに滑り落ちるように大幅下落しました。
戦争という地政学的リスクに加えて、トヨタはロシアに生産拠点(生産工場は一時休止状態)があったのでまともに影響を受ける形となったのです。

1ドル125円越えという極端な円安になる時は今回のように世界情勢があまりよろしくないのではと推測します。
下記の写真はトヨタ自動車の株価の値動きですが、売上げ好調、チャートの形も安定していた超優良企業のトヨタに①の下落は通常では起こりえないのですが、「第三次世界大戦がはじまるかもしれない!」という不安から株式市場の殆どの銘柄が短期間でとんでもない下落をみせました。
その市場全体の流れにトヨタ自動車も飲まれての大暴落となりました。

この時株価は1800円近辺まで一気に下落しましたが、②の底値でトヨタ自動車の株を買えた人は株式投資の知識とスキルが高い人なのではと推測します。
私はこの時全ての銘柄を外していたのでノーダメージで入り時を探っていたのですが、資金に余裕はあってもテレビで流れる戦争の暗いニュースとあまりの下落スピードに怖くて手が出ませんでした。
きっとこういう時に②の底値で大きく買いに向かえる勇気のある人が株式取引に向いているのでしょうね。
底値を付けてからは③の上昇のように半月ほどで400円以上値を戻しました。
ある一部のお金持ちはこういった有事に大きく株価が下落した時だけ株を買うという人がいて、それが一番安全な資産運用とも言われています。
もし、為替の動きに合わせて売買して儲けたい場合には、事前に短期的な下落に巻き込まれないような対策をしながら資金的な余裕を残しておく必要があります。

値動きが激し過ぎてついていけんの~

地政学的リスクで大きく値下がりした時だけ投資する手法はお勧めです!
まとめ
円高メリット株と円安メリット株は存在し、為替の変動と共にその利益を受け取ることが出来るのですが、実際の株式投資に利用する場合にはそのタイミングがなかなか難しいなとロシア情勢と株価の下落、その後の為替の変動を見ていて思いました。
しかし、為替が動くことによって利益が大きくなったり、その逆で利益が吹き飛んでしまうことがあるという理屈を知って投資すると、なぜこの株は上がっているのか、なぜ下がったのかその答えを知る大きな手掛かりとなります。
株式投資は美人投票とよく言われますが、多くの人がその材料に同意して集まってくるから株価が上がるのです。
その材料の一つととして為替があり、円高傾向なのか円安傾向なのかで選択するべき銘柄が変わってくるのです。
株式投資をする場合、みんな損したくないに決まっていますから、為替の情報をしっかりチェックしている投資家が多いです。
これから投資を始める人は投資の目安となる円高・円安についてキチンと理解して為替相場を毎日定点観測する癖をつけておくことをお勧めします。
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