土地付き一軒家が0円!8000平方メートルの山林が無料!持ち主はなぜ、土地や建物を無償譲渡するのか?

土地付き一軒家が0円!8000平方メートルの山林が無料!持ち主はなぜ、土地や建物を無償譲渡するのか?
目次
土地や一軒家を0円で譲り受けよう
みなさんは、一軒家や土地は高額なお金を出さないと買えないと思っていませんか?
実は、土地付き一軒家や広大な敷地の山林が無料で手に入る、そんな夢のような話があるのです!
もちろん、普通に料金を提示して売れないからこその無料譲渡なのですが、あなたにとって利用価値の高い案件が出ることもあるでしょう。

無償譲渡の情報をみていると難がある物件も多いですが、中には掘り出し物もあり、利用方法次第ではお金を生むことすらあるのです。
ウソのようなホントの話、今回はそんな無償譲渡について解説していきたいと思います。

無料で手に入る土地や建物の存在は知っておいて損はないです!

土地や建物を無償で譲渡してくれるのですか??
なぜ土地や家を無償譲渡するのかを知ろう
不動産の無償譲渡が盛んになった要因には、人口減少・少子高齢化・所有者の高齢化により空き家が増えているという現状があります。
どんな物件が無償で譲渡されているのか気になると思いますので、まずは無償譲渡が行われる例をいくつかご紹介いたします。
利用されずに経済的負担のみが発生する物件
一軒家を所有するということは、固定資産税や修繕費などの費用が継続的に発生するものです。
たとえ空き家で人が住んでいなくとも、固定資産税は必要ですし、家は経年劣化などで痛みまますので何かと修繕費がかかります。

建物や土地をうまく活用できていればよいのですが、そうでなければ持ち主にとっては使いもしないのに、費用負担だけを延々と支払い続けることになってしまいます。
建物や土地が無償譲渡するよくある理由として、このような経済的負担を減らす目的があります。

一軒家を購入しても自分の所有物になっても飛んでいくお金はあるからの~

固定資産税もバカにならないですよね💦
立地が悪く活用が難しい物件
使っていない土地をで収益を上げようと思っても、土地活用は立地次第であり、立地が悪いと上手く活用することは難しいです。
立地が良い場合は、駐車場やマンション・アパートなどにして収益を得ることも可能です。
しかし、「無償で誰かに譲渡しよう。」という土地は立地が悪い場合がほとんどであり、活用が難しいと判断される物件は使わないのであれば持ち主にとってはただのお荷物でしかありません。

田舎などであれば沢山の土地を所有して大地主きどりでいるのも一興ですが、土地や建物を所有する欲がなければ利用価値のない立地の悪い土地など不要な物でしかありません。

奥まった立地の土地は静かなので住処として使えても、経済活動には向きません!

土地を買う時には二次利用のことなんて頭にないニャ!
トラブル・犯罪につながる可能性のある物件
建物や土地は行き届いた管理ができていないと、思わぬトラブルが発生することがあります。
使わない建物や土地を空き家や空き地にして放置してしまうと、管理不足によって悪臭などが発生し、近隣住民とのトラブルが起きることがあります。
また、誰も住んでいないこと良いことに、犯罪に利用される可能性もあります。

私が子供の頃の話ですが、自宅の隣の500坪程度の屋敷が老朽化から更地になり、数年間そのまま放置されていましたが、背の高い草が所狭しと生え出してイナゴなどの虫が大量発生したことがありました。
この時は土地の管理者に定期的な草刈りをして欲しいと住民が頼んでいたような記憶があります。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、空き家や空き地が無償譲渡されることがあります。

虫の大量発生イヤ~💦

その頃私は小学校低学年でしたので、よく隣の草木の生い茂る土地で虫を捕獲して遊んでいました(笑)
老朽化が進行している物件
建物をリフォームするにも解体するにも多額のお金がかかります。
空き家の老朽化が進むと、その空き家を活用しようとなった際に、多額の修繕費用がかかってしまう可能性が高く、多額の費用をかけてまで自分で所有・活用するのは難しいという理由で無償譲渡を選ぶ人もいます。
また、建物を取り壊して更地にするにも多額の解体費用がかかりますので、解体費の方が高くつくのであれば、誰か欲しい人に建物ごと受け渡してしまうのも手でしょう。

以前にまだ活用できる土地と建物を所有しているご老人から「不動産屋から更地にしたらどうだと提案された。」「土地を更地にして売ろうと思っているけど、解体費用が土地代の半分も取られてしまう。」という悩み相談を受けました。
この時の相談の内容を聞いている限り、基礎工事がしっかりされており、建物にもこだわりを感じたので、「更地にするのではなく、建物付きで売りに出してみてはどうですか?」と提案したところ、建物付きで即売れました。
無償譲渡の話からは逸れてしまいましたが、建物を解体するのにはとてもお金がかかるということを理解して欲しかったので、実例を挙げてご説明致しました。

リフォームや解体の費用は高いの~
遠隔地にある物件
親が亡くなり所有する土地や建物を相続したのはよいが、住んでいた場所が遠隔地の片田舎だった場合は土地と建物の維持管理の難易度が上がります。
そういった場合には、土地や建物のメンテナンスが困難であるため、無償譲渡が行われることがあります。

親元を離れ、地方の田舎から都心部に出て働きその土地に定着してしまうと、帰省も年に1~2回というのが普通です。
そういった場合、実家の土地や建物は相続しても持て余してしまいますよね。

核家族化が進む現代では普通に起こりえる現象です!
「特定空家等」に指定されそうな物件
2014年に制定された「空き家対策特別措置法」をみなさんはご存じでしょうか?
空き家対策特別措置法は、適切に管理されていない空き家などについて、その状態を是正するための措置を定めた法律です。
注意しないといけないのは、所有している空き家が特定空家に指定されると、建物やその付随物の適正な管理が求められるため、修繕費用などが発生してしまいます。
最悪の場合、強制的に解体させられ、その解体費用まで持ち主が負担しなければならない可能性もあります。
また、所有している空き家が特定空家の指定を受けると、固定資産税の優遇措置が撤廃され、住宅用地の種類によっては最大で6倍の固定資産税が発生してしまいます。

「こんな法律知らなかった!」という人が大半だと思いますが、事実なのです!
そういった理由から、特定空家に指定される可能性のある物件は、法の適用による修繕費用や固定資産税の発生を回避するために無償譲渡される場合があります。

管理できない空き家は早急に処分しましょう!

空き家対策特別措置法なんて法律初めて聞いたニャ!
利用価値を見つけたなら譲渡して貰おう
無償譲渡が行われる例をみていると、使えない土地や建物だから、立地が悪いからという理由だけでなく、「管理できないから。」「遠隔地だから。」「無償譲渡の方が安くあがるから。」「法の強制執行が怖いから。」などの理由で手放す人も多いことが分かります。
であるならば、持ち主にとっては無価値で重荷でしかない土地や建物でも、あなたとってはとても価値の高い物になる可能性があります。
都心部に住まわれている方にはそのチャンスは少ないと思いますが、田舎に住んでいる、または田舎に引っ越してゆっくり安らかに余生を過ごしたいなんて考えてみえる方にとっては降って湧いたような幸運になるかもしれないのです。

「空き家無償譲渡」などのキーワードを入れて検索をかければ、無償譲渡の取引きサイトがいろいろ出てきます。
無償譲渡の情報は誰でも見れますし、常にみなさん新しい情報が出るのを監視していますのでよい物件は競争率が激しいと思っておいた方がよいでしょう。
無償譲渡物件が欲しい方はこまめにサイトをチェックすることをオススメします。

譲渡理由次第では掘り出し物が出てくる可能性がありそうね!

持ち主には不要な土地や建物でも、あなたにとっては思わぬ価値があるかもしれません!
8,235㎡の広大な山林のうち持分2分の1を無償譲渡
私がとある無償譲渡のサイトをみていて気になったのは、「8,235㎡の広大な山林のうち持分2分の1を無償譲渡」という山林の案件です。
まずは、無償譲渡するいきさつや土地の情報をご覧ください。
物件分類 | 土地 |
現況 | 更地 |
引き渡し状況 | 相続登記後 |
販売価格 | 0円(無償譲渡) |
土地面積 | 8,235.00㎡(約2,491.08坪)/公簿 |
土地権利 | 所有権 |
地目 | 山林 |
都市計画/用途地域 | – |
建ぺい率/容積率 | -%/-% |
設備/仕様 | – |
備考 | 固定資産税評価額:331,047円 固定資産税額:4,634円 *建物の建築をご希望の方は、必ず管轄官庁等でお調べください。 |
この山林は「親が所有していた土地を相続した。」という所がポイントだと私は感じております。
親は手放したくない土地だったのでしょうけど、相続した息子は特にその山林に価値を感じておらず利用する予定もないのです。
こういった土地であれば、何か活用する術を考えられる人が譲渡を受けた場合にはその価値を最大限に活かすことができるかも知れません。

残念ながら、私の住む地域から車で3時間くらいの場所にある山林で、数年に1度しかその近くを訪れることはないので、私が所有しても何の価値も見い出せないでしょう。
この山林は田舎ではあるものの、かなり有名な観光スポットの近くなので、その地域の人なら何か活用できるかもしれません。
無料譲渡というキーワードには惹かれるのですが、「実際にはそれほどピンとくるものがない!」のが現状ですが、今回の山林のようにちょっと目を引くような無償譲渡案件もありますので、利用目的と譲渡案件次第では旨味のある取引ができるかもしれません。

山林が無償で譲渡されるって凄い!

親はぜったいに手放したくなかった土地なのでしょうけど、子供はまた考え方や価値観が違いますからね!
まとめ
山林というキーワードに惹かれたのは、もしかしたらタケノコとか山菜が採れたら嬉しいですし、広大な敷地の山林があれば山で遊ぶ企画を立てて友人を集めて何か遊べるのではとふと頭に思い浮かんだので、連絡はしないと分かっていても無償譲渡案件を真剣に閲覧してしまいました。
都心部に住んでいる私は無償譲渡物件とは縁遠いようにも感じていますが、こまめにサイトをチェックしていたら、もしかしたら自分のよく遊びに行く山の山林の無償譲渡案件が出てくるかもしれません。
今回、実例として紹介した山林は私がよく遊びに行く山とは真逆の方向の土地なので残念でなりませんが、親の遺産譲渡がきっかけで山林が無償譲渡されるという話を聞いた以上、どんな理由で自分にベストマッチな案件が出てくるか分からないので、これからもこまめにサイトをチェックしていきたいと思っています。
人口減少・少子高齢化・所有者の高齢化により空き家が増えているという現状では、土地や建物は管理ができないなら無償で譲渡するという行為がこれからは一般的になってくるのかもしれませんね。