暗号資産パニック売り、そんな最中、国家規模のナンピン買いを決めたエルサルバドルの思惑とは

暗号資産パニック売り、そんな最中、国家規模のナンピン買いを決めたエルサルバドルの思惑とは

目次

暗号資産は冬の時代到来か

暗号資産(仮想通貨)市場の暴落が止まらない。

一時は1ビットコイン(BTC)が775万円を超えていた時期がありましたが、今では半値以下まで値下がりしています。

相場の下げが進んでいる今、 最も忠実な投資家層の一部でさえ市場から逃げ出しつつあるようです。

そんな最中BTCに大量の買いを入れようとしている猛者がいます。

どんな落ち込みでも乗り越える忠実で頑強な投資家層「ホドラー」でも逃げ出す相場に立ち向かうべくBTC大量の買いを表明している政界の大物とはいったい誰なのでしょうか?

まさし院長

暗号資産の下落が止まりません!

ゆづき

どこが底なのか全く予想ができない。。。

長期保有者にとって不利な展開

こうした状況は、長期保有者に圧力がかかっているとみるのが妥当でしょう。

特定の日にブロックチェーン上のデジタル通貨の動きからどれだけの利益を実現したかを示す指標のSOPRは1年ぶりの水準に低下しました。

暗号資産の更なる値上がりを期待し、長期保有を決めていたホルダーにとって悩ましいサインですね。

元々値動きの激しい暗号資産ですが、値下がりする時のインパクトは半端ないです。

短期的な利益を得るために保有していたホルダーにとっては絶好の売り場になった上げ相場が終わり暗号資産は一転して冬の時代を迎えようとしています。

暗号資産に詳しくない方に分かりやすく今の状況を解説すると、まだまだこれから値上がりすると予想して保有していた長期ホルダーが、買値価格を下回って損をしてでも暗号資産を手放すという、いわゆる「パニック売り」が起こっている状態なのです。

マルちゃん

暗号資産は今後どうなるのかの~

ひろと

暗号資産は冬の時代に突入!下手に手を出すと大損する危険があります!

暗号資産は超新興市場

暗号資産の市場は一言でいうと「超新興市場」です。

株式市場の新興市場ですら注意した方がよい不安定な取引き場所といえるのに、暗号資産は「超」がつく位に危険極まりない実態の掴みにくい市場だということをホルダーは理解するべきです。

しかし、現実にビットコインは1BTC辺り775万円というとんでもない上昇をみせました。

私個人の意見としては、そこまで上昇したのならもう売って利益確定するべきではと思うのですが、それ以上の上昇があると踏んでずっと暗号資産を保有している長期投資家がまだまだ多いのですから不思議です。

暗号資産が今後どうなるのか、誰にもわからないからこそ投資妙味があるのですが、その反面、上がると踏んで持っていたら1年後には無価値になっていたなんてことも十分考えられるのです。

まさし院長

1BTC=775万円は相当すごい値上がりと個人的には思うのですが、長期ホルダーはそれでも満足しないのですね!

かえで

超新興市場への投資なので、最悪、暗号資産が無価値になる覚悟もして購入した方がよいでしょう!

大量買いを決断した大物

パニック売りが出るくらい急速に激しく下落している暗号資産は今が買いなのでしょうか?

その答えに今が買い時と判断し、「今が買いだ!大量に買え!」と部下に指示を出している大物政治家がいます。

その人物とは、エルサルバドルのNayib Bukele大統領です。

エルサルバドルは2021年9月7日にビットコインを世界で初めて法定通貨に採用し、大統領が何億ドルもの公的資金を使ってビットコインを購入しました。

エルサルバドルのNayib Bukele大統領は自身のTwitterで2022年のビットコイン(BTC)に関する予測を公表しており、ビットコインの価格は10万ドル(約1,100万円)に到達するとツイートしていました。

しかし、エルサルバドルがBTCを購入して以降はNayib Bukele大統領の予想に反してビットコインは値下がりを続け、現在エルサルバドルはデフォルトの危機に瀕しています。

しかし、そんなことではへこたれないNayib Bukele大統領は、ビットコインの更なる追加購入を示唆しているのです。

今、エルサルバドルでは、国を上げての壮大なナンピンが始まろうとしています。

このナンピンが功を奏してデフォルトの危機を脱することができればよいのですが、果たしてそんなに上手くいくのでしょうか。

ムギ

ブケレ大統領は肝が据わっているニャ!

ひろと

失敗したらどうするつもりなんだろう💦

BTC投資は忍耐が鍵です

債務危機にある国にとって最後の貸し手ともなる国際通貨基金(IMF)は、エルサルバドルに法定通貨の見直しを求めており、ビットコインを法定通貨のままとするうちは、今後の債務再編の行方は見通しにくいとともに、IMFの支援も受けにくい状況です。

そんな世間の心配はどこ吹く風で、ブケレ大統領はとても強気にTwitterで以下のように語りました。

『BTCに投資しているのであればその投資は安全で、弱気市場が終わればBTCの価値は大きく上昇する』BTC投資は『忍耐が鍵だ』

ブケレ大統領のTwitterより

エルサルバドルは「ここ最近の価格急落でエルサルバドルは4,000万ドル(約54億円)以上の損失を出した」とも報じられていましたが、エルサルバドルの財務大臣は『4,000万ドルは国家予算の0.5%にさえ満たない』『BTCを売却していないため損失ではない』と反論しています。

ここまで言い切られると「あっぱれ」というか、応援したくすらなりますね。

近い将来、暗号資産がどのような動きをみせるのか、Nayib Bukele大統領の思惑通りにビットコインは大幅上昇に転じるのか。

今後の展開を見守りたいと思います。

まさし院長

なんだか、大失敗をする時のやり取りに思えてならないのですが、前例がないからこそやる価値があるのかもしれませんね!

ゆづき

壮大なナンピン後の長期保有が吉と出るか凶と出るのか、ブケレ大統領ガンバレ~!

まとめ

暗号資産が今後どうなるのかよりエルサルバドルの先行きの方が私は気になります。

大きく下落したからナンピンして平均取得単価を下げるのは投資の世界ではよくあることです。

この行為の最大のリスクは、底がどこなのかも分からない、いくら値上がりするのか、又はどれだけ下がるのか、その指標が曖昧な金融商品に国家規模の資金を投入していることに他なりません。

上手くいけばNayib Bukele大統領は英雄として後世まで語り継がれるでしょう。

しかし、ビットコインを最初に購入した時の思惑が大きく外れて国がデフォルトの危機に瀕しているにも関わらず、その非を認めず国民の生活を顧みず、攻めの姿勢を崩していないところが独裁的な政権だなと感じます。

5年、10年と長期で見ればビットコインは1BTC辺り1000万円を超えるのでしょうか?

大統領の予想に反してさらに下落した時にエルサルバドルがどのような声明を出すのか、今後もNayib Bukele大統領から目が離せません。

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