ビットコイン急落、BTCを法定通貨にした国の末路がヤバすぎる
ビットコイン急落、BTCを法定通貨にした国の末路がヤバすぎる
目次
ビットコイン急落
暗号資産のビットコインの価格は3万ドル程度で推移していますが、これは2021年11月の過去最高値の半値以下の水準です。
「そろそろ上がるのではないか。」と予想されつつ、反発の目処が全く立たずに、ずっと下落をし続けているビットコインですが、この予想外の急落でとても困った事態になっている国があります。
今回は、ビットコインを法定通貨化したエルサルバドルのヤバ過ぎる末路についてお話していこうと思います。
エルサルバドルがBTCを法定通貨化してその後どうなったのか気になっていました!
かなりヤバい事態に陥っているみたいよ💦
Bitcoinを法定通貨にした国
みなさんはエルサルバドルが仮想通貨を2021年に法定通貨とみなしたことを覚えていますか?
中米の国であるエルサルバドルのブケレ大統領は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの法定通貨化を2021年9月7日に施行すると表明しました。
当時は暗号資産のBitcoin(₿)が法定通貨になったということで大きな話題になりましたが、現在はエルサルバドルの財政にとんでもない大打撃を与えております。
この出来事は仮想通貨界隈を沸かせましたよね!
仮想通貨を法定通貨化するという壮大な実験だニャ!
欧米中央銀行の金融引き締め
今年に入り、欧米の中央銀行が金融引き締めに転じ、過剰流動性相場が後退するとの見方に加え、ドルなどの法定通貨と価値が連動するように設計されたステーブルコインの「テラUSD」が急落したことなども影響してビットコインも急落しております。
これは世界経済が不安定で混沌としている今の時代は致し方ないと言えますが、まさかの事態に頭を抱えている投資家が殆んどなのが現実です。
世の中そんなに甘くないというか、今までのビットコインの動きをみていても、個人が投資するにはあまりに過酷な値動きで私は全くついていけません。
しかし、ビットコインは買いから入ることも出来れば、売りから入って買い戻しをして利益を上げることができます。
ということは、大きく損失を出した投資家がいる反面、この不測の事態を利用して空売りをかけ、大儲けしている投資家もいるのです。
素人が何となく上がりそうだからとよく分からない新しい市場に投資すると痛い目に遭うという典型的な例となっています。
暗号資産は暴落する時も一直線じゃからの~
エルサルバドルにとっては致命的といえる状況といえます。
価値0になる覚悟で投資せよ
ビットコインの急落を想定していなかった投資家の方々はとんでもない含み損を抱えて困っていることでしょう。
私は暗号資産に投資をしてはいませんが、もしこれから投資を考えている人がいるなら、たとえ無くなっても構わない金額で取引きを行うことをお勧めします。
ここからビットコインがどんな値動きをするのかは分かりませんが、超新興市場である暗号資産は買いから入る場合は価値0になってもよい覚悟がないと投資など出来ないでしょう。
暗号資産は投機的なマネーがうごめく超新興市場です!
何百倍にもなる可能性もあれば、無価値になる可能性もあります。
デフォルトの危機に貧する国
ビットコインの急落は、世界中の仮想通貨投資家に大打撃を与えているとともに、中米エルサルバドルにも大きな影響を与えております。
日本ではあまり馴染みの薄いエルサルバドルという国は2021年9月7日にビットコインを世界で初めて法定通貨に採用しました。
この時は、「ビットコインが法定通貨になるなんてスゴい!」と思った反面、「もしビットコインが暴落したらどうするつもりなんだろう?」と疑問を抱いていたのは私だけではないと思います。
エルサルバドルは ビットコインがこれからも値上がりし続けていくということを前提として、暗号資産を法定通貨にした節があります。
私も当時は凄い勢いで値上がりしていくビットコインはこれからも天井なしに上がっていくのかなとふと思っていました。
しかし、「こんな高値でいったい誰が買い進めていくのだろう?」「割安なのか割高なのか、指標が少ないので全く分からないから手が出せない。」「ホントにギャンブルだよな。」という思いが頭をよぎったのでエルサルバドルが法定通貨にしようがビットコインに手を出すことは一切しませんでした。
BTCの法定通貨化が英断か愚策かは結果次第です!
この様子では世紀の愚策になりそうね!
エルサルバドルでバブル到来
ビットコインを法定通貨に採用したことを受け、エルサルバドルの大統領が何億ドルもの公的資金を使ってビットコインを購入したのですが、こういう大量の資金を投入する時の買い方ってきっと雑なので、安くなったら買いとかではなく資金は潤沢にあるからと適当に買い上げるものだから、一時的にビットコイン相場はバブルを迎えたはずです。
一つの国がビットコインを買いあさっている訳ですから、当然エルサルバドルが買い進めている間はビットコインは値上がりを続けたのでしょう。
過去のチャートがそれを物語っていて、エルサルバドルの買いが治まった辺りからビットコインは下落に転じています。
機関の大口が買いあさり始めたら個人は売り抜く絶好のチャンスですが、今回は国がBTCを買い上げるという前例のない事態でした。
この国の誤算は何なのか?
エルサルバドルの政府高官によると、同国がビットコインの値上がりに賭けて計画していた10億ドル規模のエキゾチックボンドの発行は行き詰まり、保有する1億ドル相当のビットコインの市場価値は約3分の2に落ち込んだそうです。
この文章の中に「賭け」という言葉が入っている以上、投資ではなくてビットコインへの資金注入は博打だったといえます。
一か八かの賭博行為はたいてい大負けして終わるのが人の世の常です。
これにより同国の財政は一段と逼迫し、エコノミストによれば、240億ドルを超える公的債務がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まりました。
国をあげてのギャンブルはどうやら大きく負けて終焉を迎えそうですが、ここからエルサルバドルがどう国を立て直していくのか見守りたいですね。
投資に詳しい人がエルサルバドルにいたならきっと全力で止めていたのでしょうけど、世界初の暗号資産の法定通貨化は絶対にしてはいけない悪い例として後世に語り継がれそうです。
通貨って値段の変動が少ないから成り立つのに、ビットコインのうねる様な値動きが法定通貨に向いているとは到底思えません。
国としては長期でBTCを保有するはずだったのでしょうけど、あまりの急落ぶりに予定が狂ってしまったのでしょうね。
短期的には大負けだニャ!
格付けはジャンクに引き下げ
この事態を受けて、米国の格付会社大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは今月、エルサルバドルの格付けを「ジャンク」に引き下げました。
これは事実上のデフォルト(債務不履行)の一歩手前の水準といえます。
これらを受けて2023年1月に償還を迎えるエルサルバドルは国債の利回りは足元で60%程度まで上昇している模様です。
ちょっと考えられないような利回りですが、これが債務不履行になる手前の国の国債なのでしょう。
エルサルバドルがどのような国なのか知りませんが、投資を行った時期とタイミングが悪すぎたとしか言いようがありません。
債務危機にある国にとって最後の貸し手ともなる国際通貨基金(IMF)は、エルサルバドルに法定通貨の見直しを求めており、ビットコインを法定通貨のままとするうちは、今後の債務再編の行方は見通しにくいとともに、IMFの支援も受けにくくなります。
暗号資産を法定通貨化したエルサルバドルは世界中の仮想通貨投資家にとっては希望の光であり注目の的だったことでしょう。
仮想通貨投資家にとっては暗号資産がいつか法定通貨として全世界に流通することは夢といえるでしょうけど、エルサルバドルがデフォルトの危機に陥ったことで、今後同じようにビットコインを法定通貨化する国が現れるかどうかは怪しいところです。
デフォルトするのかの~
近年まれにみる大惨事となりました。
まとめ
今回のエルサルバドルのビットコインを法定通貨化した一連の流れはたしかに魅力的な話題でしたが、蓋を開けてみたらやはり失敗したかという起こってはいけない結果になってしまいました。
暗号資産については賛否両論分かれるところだと思いますが、ビットコインは大量の電気を消費してマイニングをしないとその動きを維持できないという性質を持っていますので、そんな非効率的なものを法定通貨として全世界が使うかというと私は少々疑問を感じます。
投資の対象としては、大きく勝てるチャンスもあるので大勝ちするか、大きく負けるかの一発勝負をしたいなら暗号資産が一番向いていると思いますが、大きく勝つ人の裏で大金を失っている人々がいることを忘れてはなりません。
結果論ですが、エルサルバドルはビットコインを大量に買い上げて一人負けした形となり、その結果デフォルトの危機に陥っている訳です。
暗号資産は魅力がありますが、エルサルバドル以外の国家から価値の裏付けをされていないデジタル通貨を法定通貨として認める行為は今後どの国も行わないで欲しいとエルサルバドルの惨状をみて願うばかりです。