飯田GHDの株価はどこまで下がる?600億円の資産没収のリスクあり!
飯田GHDの株価はどこまで下がる?600億円の資産没収のリスクあり!
目次
投資家は様子見ムード
飯田GHDの株価下落が止まらない。
業績は悪くないのに株価は右肩下がりの展開から抜け出せそうにないのはなぜなのか。
九州にほぼ匹敵する約4 0 0万ヘクタールの森林を保有して飯田GHDの最大のネックと投資家が様子見ムード理由について分かりやすく解説していこうと思います。
なんで株価がこんなに下がっているの?
会社側も思いがけないリスクを背負い対処に困っているのです!
飯田GHDの企業情報
飯田GHDは不動産会社で2013年11月に設立されました。
戸建て分譲住宅のガリバー、全国シェア3割。パワービルダー6社が13年に経営統合して発足しました。
経営状況としては分譲需要一服で販売棟数4-2万戸程度(前期4万6620戸)が、売価上昇、土地原価減少で大幅増益となっております。
23年3月期は資材高でも価格転嫁消極的で利益率が悪化。
販売棟数増で挽回し営業益横ばい。
事業規模の大きな会社じゃの~
最大のリスク要因はロシア
株価の推移をみていると、2022年に入ってからは急速に下落していることが分かります。
投資判断の指標の一つである証券会社のレーティングも下がっております。
企業情報を拝見する限りは、事業活動の中には株価が下落する要因は見当たらないようにもみえるのですが、実は事業を安定させるために投資した国で思わぬトラブルが発生してしまったのです。
実は、今年の1月に、木材の安定調達のため、ロシア最大級の林産企業、ロシアフオレストブロダクツ(RFP)社を約600億円を投じて子会社化したのですが、翌月の2月24日にウクライナへの軍事侵攻が発生し、日本を含め西側企業は相次ぎロシア事業の停止や撤退を決めている状況なのです。
R F Pは九州にほぼ匹敵する約4 0 0万ヘクタールの森林を保有しています。
ロシアでの事業は今後も厳しいでしょうね💦
投資が裏目に出てしまう
不動産会社である飯田GHDが木材の安定調達のため林産企業を子会社化するのはよい傾向だと思いますが、まさかロシアの軍事侵攻が始まるとは予想もしていなかったことでしょう。
西野弘専務はロシア事業のリスク認識に関し、「どちらの方向に進むか分からないという意味では、リスクは小さくない」と指摘しました。
また、ロシア木材の輸出制限による同社事業への影響は限定的と説明しております。
すぐに結論を出せる話ではないですよね!
先行きリスクは残る
兼井雅史社長は、先行きにリスクはあるとしながらも、拙速には事業の取り扱いを判断しない方針を示しました。
ロシア政府は同国から撤退する外資系企業を接収、あるいは国有化する案を策定したので、投資額を考えたら引くに引けない辛い状況なのは間違いないです。
経営と安定させるための投資が完全に裏目に出た形となり、会社にとっての最大のリスクになってしまっています。
事業撤退の場合は投資した600億円が泡と消えてしまうことも現実にあるです。
資産を没収されるのかニャ?
ロシアという国は恐ろしいですね💦
社長の意向とは
兼井雅史社長は、適切な判断をするため情報収集・分析に努めるとし、「拙速な判断で株主価値を毀損することがないよう、多面的な視点から検討し、その時々の状況に応じて動的に判断を行っていく」と表明しました。
基本的には、日本政府の対応方針に従って決定するとの意向とのことです。
戦火にモロに巻き込まれて辛い立場じゃの~
まとめ
海外での事業活動にはいろいろなリスクがつきものですが、まさかロシアのウクライナ軍事侵攻が始まるとは夢にも思わなかったことでしょう。
これは運が悪かったとしか言いようがない事態ですが、せっかく子会社化したのに全く機能しないまま厳しい選択を迫られては会社としては辛いですよね。
今後、社長含めて企業のトップがどのような判断をくだすのか見守りたいと思います。