日本旅行は店舗半減へ、赤字は過去最大の127億円
日本旅行は店舗半減へ、赤字は過去最大の127億円
目次
旅行業界は冬の時代
日本旅行(東京)が18日発表した2020年12月期連結決算は、純損益が127億円の赤字でした。
前期は16億円の黒字だったので、その凋落は凄まじいですね。
これだけの赤字を目の当たりにすると、大会社は規模を縮小したり、一から経営を見直す必要があることが分かるかと思います。
旅行業界は新型コロナの影響をモロに受けていますよね!
大企業ほどダメージが大きい
JR西日本傘下といえども新型コロナの影響をモロに受けてしまってはひとたまりもないです。
旅行需要は新型コロナの蔓延で激減している現状では、過去最大の赤字も特に驚くことではなく既に織り込み済みと言えるでしょう。
旅行控えで仕事にならないニャ!
店舗は半減させる予定です
これから先も改善の見込みは薄く、2020年末の194店舗から2年間で約90店舗へ半減させる計画を出しております。
旅行の需要が減っている以上、店舗数を減らすしか道はないと思います。
もちろんリストラされる社員も多数出てしまうのですが、外的要因の場合それが治まらない限りは正常な利益は出せないでしょう。
旅行業界にとってこれから数年は厳しい現実と向き合い、会社を継続させることだけに専念する必要がありますね。
仕事がないので店舗半減は仕方のないことだと思います。
売上高は大幅に減少
日本旅行(東京)の売上高は前期比56.7%減の237億円です。
比較対象として、HISは79億円の赤字、ANAは5,100億円の赤字(予想)、JALは2,400~2,700億円の赤字(予想)
JTBは2020年4~9月期の最終赤字が781億円だったことを受け、グループ6,500人の削減を行いました。
JTBの場合、コロナ以前の前年の黒字額は43億円程度でしたので、赤字額がいかに会社の経営を圧迫するか想像するにたやすいかと思います。
私が運営する会社など吹けば飛ぶような規模なので比べても仕方ないのですが、新型コロナ以降に収入が激減したといっても赤字にはなっておりません。
従業員数が多く、大きなお金が動いていた企業は突然収入源が立たれる形となったので辛いところだろうなと思います。
それまで好調だった旅行業界ですが、2020年春の旅行需要がほぼ消失したことは大打撃といえるでしょう。
売り上げが激減しても支払いは止まりません。
GoToトラベルも不発に終わる
政府の支援する「GoToトラベル」で10月以降は販売額が前年同月を上回ったそうですが、情報を聞いてる限りでは新型コロナが収まらない中での旅行促進活動はパッとしなかったのではと思います。
いくら政府がお金を負担してくれるといっても、旅行先で新型コロナに感染でもしたらと思うと行くに行けないといった状況だったのではと思います。
そんなどうにもならない1年が過ぎ、終わってみれば国内旅行は約6割減、海外旅行は約9割減となりました。
新型コロナを抑える努力と、旅行を楽しむことは真逆な行為ですよね。
旅行関係者を助ける為とはいえGoToはトラベルはトラブル続きでしたね!
まとめ
新型コロナウィルスは予防接種がどれだけ効果があるのか、これから試練の時かと思います。
仮に予防接種の効果で新型コロナの感染者数が落ち着いたとしても治療薬がないと安心して旅行になどいけませんよね。
国内旅行ならまだしも、海外旅行なんて行く気も起きません。
旅行業界は規模を縮小して次のチャンスを待つしかないかと思います。
特効薬ができる日を心待にしながら、またいつか海外旅行ができる日を夢見て日々を過ごそうかと思います。