流行るお店には理由があり、流行らないお店は潰れるべくして閉店する

流行るお店には理由があり、流行らないお店は潰れるべくして閉店する

目次

潰れるお店には兆候がある

人生を長く生きているとふと気がつくことがある。

「この店には二度と行きたくない!」と思ったお店が後々潰れていたという経験って皆さんありませんか?

「ざまあみろ。」「それみたことか。」という感情より突然の閉店に驚きの方が先にきますが、そういうお店って潰れる前にもうその兆候が出てたりするのですよね。

ゆづき

最近はチェーン店が多くなりましたね。

とある老舗ラーメン店

以前にライブハウスにとあるアーティストの歌を聞きに都心部に行ったのですが、お店の開店前にどうしてもトイレに行きたくなってラーメン屋さんでトイレを借りたのです。

ラーメン屋さんは老舗でもあり、その辺りでは名の通った大きな看板が目印のラーメン屋さんです。

店主とのやりとり・衝撃的な一言

自分:「すいません、トイレ借りてもよいですか?」

店主:「いいよ。」

自分:「すいません、お借りします。」

公衆トイレトイレを済ませて出てくる。

自分:「ホントに有り難うございました、助かりました。」

そうお礼を言ってお店を出ようとしたのですが、その時に店主が言った一言が衝撃的でした。

店主:「お前、なにも注文せずに帰るつもりか!」

店主:「ここは公衆便所じゃないんだぞ!」

強い口調で怒鳴られ、自分は「すいません。」と謝ってその場を後にしたのですが、どうも腹の虫が収まりません。

ムギ

猫でも驚くニャ!

私の勝手な言い分ですが。。。

私の勝手な言い分ですが、嫌なら断ってくれたらよいですし、その時お腹が空いてないから食べなかっただけでもあるのです。

もちろん、お店側の言い分もあるでしょう。

しかし、自分もそんなに恩知らずな訳でもなく、そうやって何か助けて貰ったならいつか何らかの形でその恩は返します。

飲食店への恩返しとは「そのお店を利用する。」という事なんですが、時間は14:00という中途半端な時間で食事も済ませておりこれ以上は食べられません(;´д`)

お金を落としたくとも、トイレを借りたい時にタイミング悪くお腹が一杯なこともあるのです。

店主は勘違いしている

何だか私の不満をつらつらと書いてるように思うでしょうけど、ここからが本題です。

この数ヵ月後に潰れてしまうお店の店主は大きな間違いをしております。

皆さんにはそれが分かりますか?

私がこの時に思ったことは、「この店には二度といかない!」なのです。

この店主からしたら「トイレだけ借りて飲食せずに帰る礼儀知らずな無礼者など二度と来るな!」くらいに思っていたのではないでしょうか。

この時に、双方の意見が合致したので私がこのお店に訪れることは二度となく、店主もこの無礼者に二度と合わないで済むので気分を害することはもうないのです。

めでたし、めでたし。。

いやいや、このお店はこの一件から一年もしない内に潰れたのです。

全くもってめでたくなどありません。

いったい何がダメだったのか?

トイレを借りたその日、その後に近くのライブハウスへ行く予定だったので私はその後、友達と合流して3人でライブを楽しみました。

ライブが終わった後はお腹が空いたので、当然何処かで食べて帰ろうかという話しになり、友人から例のラーメン屋さんでの食事を提案されたのです。

友達の一人が「あのラーメン屋さんわりと美味しいから行こう。」と言い出したので、私は今日のトイレの一件を話し、「私は行かないのでそのラーメン屋に行くなら2人で行ってください。」と断ったのです。

結果的には近くのパスタ屋に3人で入ったのですが、もしラーメン屋さんが私に気前よく神対応してくれていたらどうだったでしょうか?

食べ盛りの男3人は飲食店に入ったらしっかりお金を落とします。

ラーメン屋でも一回の食事で3人で合計4~5千円は使うのです。

そう、この店主は4~5千円という売り上げを知らない間に逃してしまったのです。

それだけではありません、私たちライブ仲間はこの辺りに頻繁に訪れるのです。

もしそれなりの対応をしてくれていたなら私たち3人だけで年間2~3万円の売り上げは固いのです。

でも、店主はそんなこととはつゆ知らずお店を営業しております。

「最近暇になったな、なんでだろ?」

おそらくこの店主には一生分からないと思います。

ましてや一国の主(海外で言えばCEO)に一般人が何を偉そうに言えるのでしょうか。

大物である以上、誰も助言などできませんし、本人も耳を貸さないでしょう。
だから、自分で気がつくしかないのです。

しかし、時すでに遅し。

私はあるとき、新聞でこのお店が閉店するというニュースを目にするのです。

新聞にもニュースで載るくらいですから老舗の名店だったのでしょうね。

いくら名店といえど、一人のお客を大事にできないのであれば閉店は仕方ないと思います。

潰れるお店には前兆がある

ここまで話を聞いていて、感性の鋭い方はもうお分かりだと思います。

この店主の対応こそ、お店が潰れる前兆なのです。

その店主も普段は温厚な人なのかもしれません。

しかし、何か上手くいってなかったのでしょうね。

だからこそ私にカッとなって怒鳴りつけたのだと思います。

お店が上手くいってる時ってそんなこと気しないというか、忙しくて気にしてる余裕などないです。

でも、お店の経営が傾くと何が悪いのか検証しだします。

そこで行き着くのがお客の選別なのです。

お客の選別とは?

潰れる直前のお店の経営者って目つきが鋭くなります。

何かを警戒してるというか、何かを探してるというか。

その何かの対象がお客になる場合があるのです。

「自分はそう思う。」で行動するのはそのお店の主の自由だと思います。

しかし、お客は人間であり「心」があります。

そして、お客様は「神様」なのです。

お店の経営が傾いてる店主の行動一つで苦難を乗り切れるのか、潰れるのかが決まります。

流行るお店の特徴とは

流行るお店にはそれなりの理由があります。

おそらくそれは潰れるお店の正反対をいくのではと推測しております。

何でもかんでもイエスマンになれという訳ではないのです。

誰しも困ってる時があります。

そんなときに掛け値なしで助けてくれる人にこそファンはつくものなのです。

とある洋食屋さんでの話です

いつもボーとしてる私ですが財布だけは忘れずに持ち歩きます。

しかし、不思議なことにとある洋食屋さんで2度連続で財布を忘れてしまい、それに気がつかず飲食したことがあるのです。

全て食べ終えてから気が付いたのですが、財布を忘れて文字通りの「文無し」でした。

これでは世間的には無銭飲食ですよね。

しかし、その店主は「今日中に持ってきてくれたらいいよ。」と言ってくれたのです。

私は、「車の車検証とか何か担保となるものを置いていきましょうか?」といったのですが、「置いてかなくていいよ。」と断られました。

その15分後にはお金を持ってそのお店に行き、ちゃんとお金を支払ったのですが、生きた心地がしませんでした。

お金を支払うのは当たり前のことなのですが、特にことを荒立てるでもなく、初めてその店を訪れた私の話を信じてくれた店主に感謝しかありません。

その洋食屋さんには数日後また来店したのですが、なぜか次も財布を家に忘れていたのです。。。

また店主に「すいません。。」と話をし財布を家に取りにいったのですが、店主もさすがにあきれ返っていたことでしょう。

2度目もことを荒立てるわけでもなく済ませてくれたので、その洋食屋さんにはちょくちょく通うようになりました。

それから10年以上経ってますが、その洋食屋さんは変わらず、常連客に支えられいまだに健在です。

味だけの問題ではない

みなさんは商売を始めると聞くと「味」だとか「技術」だとかが飛び抜けてないと上手くいかないのではと思うかもしれませんが、それだけでは成功しないのです。

大事なのはいかにしてお客の心を掴むのかです。

当然その本質的な部分は「味」であったり「技術」であったりします。

お店の雰囲気や立地条件、値段なども影響しますが、そのお店の印象を決定するのはやはり「人」です。

困っている時、どのように経営者や店舗スタッフが対応してくれるのか。

それ次第で行きやすいお店になったり、行きつけのお店になったりするのです。

店主が適度な距離感でフレンドリーだとそれだけで快適な場所になりますよね。

経営者のふところの深さをお客は敏感に感じているものなのです。

そこでピリピリ感をぶつけたり、心の狭いことを言い出すとお客は利用しずらくなりますよね。

そんな思いを相手にさせない努力が自然とできる経営者こそ、長くお店を維持できるのではと思います。

まとめ

咄嗟の時に神対応できる経営者こそ、長くお店を維持できるのではと思います。

そちろん、経営は甘くなくそれだけでは済まされない問題です。

みなさんの行きつけのお店はどんなところですか?

よく行く場所ってギスギスしてなくて、行くといつも気分がよくなる快適な場所なのではないでしょうか?

お客様にそう思っていただく努力は店舗経営を行う上では必要不可欠だと思います。

今回のラーメン屋の一件は、私も何も食べずにトイレを借りた非礼があるので店主に何もいえません。

そう、悪いのは私です。

しかし、そういう弱い立場の人間こそ、その店のファンになってくれる人なのかもしれなのです。

トイレを勝手に使われると嫌な気分になりますよね、当然ですが店舗側は電気代も水道代もいるので無料ではありません。

店舗経営をするうえでは、トイレに困って緊急避難してくる人ってわりといるのではと思います。

しかし、そうやってトイレを借りた人はどこかでそのお店に感謝をしているものなのです。

私が財布を忘れた時の洋食屋さんの対応はみなさんどう思いましたか?

その対応に感謝しかありませんし、私は安心して通える場所を見つけた気分になりました。

洋食屋さんの一件は下手したら無銭飲食で捕まりかねない案件でもあります。

店舗経営は上手くいくも、いかないも紙一重です。

閉店したからといってその店主の力量がなかったとは思いません。

時代の流れなど、店主の力量とは全く関係ないことが要因で店が傾きだしたら、その悪い流れを誰も止められないのも事実です。

今回の新型コロナもそうですが、経営者の努力など関係なくその時が訪れることなどよくあることです。

店舗経営って長く続けるのはホントに難しいことだと思いますが、世間の荒波をかいくぐって生き残るためにはそのお店のファンはたくさん作っておいて損はないかと思います。

結局困った時にはそのお客さんたちに助けられるのです。

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